asten PEOPLE | 2017.12月号

asten PEOPLE

中村あゆみ

シンガー・ソングライター

J-POPのスタンダードと呼べる名曲「翼の折れたエンジェル」を代表曲に持つ中村あゆみさん。ロックな姉御のイメージの中村さんは51歳となり、力強さに加えて女性のたおやかさを感じさせるシンガーとなっている。2/24(土)に開催される静岡放送開局65周年特別コンサートは、尾崎亜美さん、杏里さん、中村さんによるアコースティックナイトという豪華な演出だ。

"娘がいたからこそ必死になれた。仕事も私生活も、今、最高に楽しい。"

Q.尾崎さん、杏里さんは中村さんにとってどのような存在なのでしょう。

亜美さんは「先生」というべき存在。譜面上でも音楽センスでも完璧。そのうえ歌っても上手でしょ。実は私も30周年のアルバムで記念に「星のささやき」という曲を作ってもらったんです。亜美さんが「女性は『私の歩いてきた道、これで良かったのかな』なんて迷うことが誰でもあると思うけど、どんな生き方であろうとそれは間違いじゃないって勇気をあげたい」とおっしゃっていたので、松井五郎さんにそういった世界観の詞を付けていただきました。杏里さんはといえば、学生の頃から「コットン気分」に始まりアルバムの中まで知っている、という憧れの存在。ラジカセで聴いていましたよ。白いターバンとかエメラルドグリーンとか...海を感じさせるファッションリーダーで、今でもその印象は変わりません。覚えているのが、私がまだデビューしていない頃、六本木のディスコで杏里さんに会ったこと。「一緒に踊ろ」なんて言ってくれて。超興奮でしたよ。

Q.そんなお二人と一緒にコンサートをされるというのは特別ですね。

最敬礼の気持ちで、私が場を温めてお二人につなぎたいですね。

Q.2004年に活動を再開するまで6年という期間がありました。

主婦になって幸せになる予定だったんですけど、途中で"変更"がありまして。離婚をして、子どもを連れて歌の世界に戻る決意をしました。今のマネジャーは当時辞めた事務所のさらに前の事務所のスタッフ。プライベートなこともすべて聞いて「音楽業界も変わって、どこまで役に立てるか分からないけどやってみるよ」と言ってくれたんです。元々の事務所というのは加山雄三さんの事務所。加山さんもすっと再び仲間に加えてくださって。そこからは必死に、「あまりにも」という仕事でない限り受けてベストを尽くしてきました。

Q.活動休止する前と後、音楽業界はそんなに変化があったのですか?

例えばレコーディングの費用。すごくぜいたくなレコーディングをしていた世代なので、10年たって録音への考え方がまったく違っていることに驚きました。放送でも音楽ができる場はなくなって、お笑いの勢いがすごい。「音楽の人はどうやって生きていけばいいんだろう」と不安になりました。でも、以前ADだった方が時を経てプロデューサーになっていたりして使っていただけたんです。今、娘も大学に入って、ようやく質の良い仕事を無理なくできるようになってきました。これからはアーティスト寄りの活動に力を入れていきたいと思っています。

Q.新たなチャレンジもあるのでしょうか。

あります。でも教えない(笑)。そういうの言ったらダメよ。これだ、というものを見つけて、準備をしています。

Q.静岡とのご縁はありますか?

私、熱海に家を持っているの! だから週末はいつも静岡放送を見てるんです。マッチ箱みたいにかわいらしいマンションを購入しまして、「頑張ってきて良かった」と思える最高の時間を過ごしてます。ゴルフに行ったり、海釣りをしたり。釣った魚を昆布締めにしてみんなに配るの。アラフィフ、楽しいわよ~。自分にとって必要・必要じゃない、の選択が迷わずできるようになるから。

Q.コンサートを楽しみに待つ皆さんへのメッセージをお願いします!

静岡は半分地元ですから、ふるさとに帰るような感覚です。コンサートでは久しぶりさせていただく場所なので、「ストレスを抱えている皆さん、ご安心ください。そのストレス全部私が請け負います」という勢いで盛り上げたいと思っています!

PROFILE

1966年6月28日、大阪府生まれ。1984年、アルバム「Midnight Kids」でデビュー。「翼の折れたエンジェル」「ONE HEART」等シングル、アルバムを多数発表。セルフカバーアルバム「A BEST~Rolling 50」好評発売中。

静岡放送開局65周年特別コンサート「尾崎亜美×杏里×中村あゆみTriple Jewelry Acoustic Night」は2/24(土)17:30~、富士市文化会館ロゼシアター大ホールで。
静岡放送開局65周年特別コンサートの詳細はコチラ!!