asten PEOPLE | 2019.1月号
秀光
俳優
水曜日のSBSラジオ「聴くディラン」(14:00~18:15)を聞いて「このハスキーな声の主は?」と気になっている方、木・金曜日のSBSテレビ「イブアイしずおかエンタ」を見て、「イケメンなのに三枚目キャラ?」と目が離せなくなっている方、多いのでは? 気になる秀光さんにインタビュー!

"改名が転機?! 呼ばれるように静岡へ。見たい、聴きたいと言われる男になりたい。"
Q.秀光さん、一体何者なんでしょう。
芸能事務所アミューズの、男18人でやっている「劇団プレステージ」に所属している俳優です。12年ほど前に、プロデューサーに仕事のない4、5人が「お前ら自分らで舞台やれよ」と言われてユニットを組むことになり、最初は自分たちで小屋や照明、音響を探して、チケットも売っていました。それが口コミであるとか、いろいろな方の助けがあってちょっとずつお客さんが増えていった。それで「劇団化しろ」ということになったんですが、アミューズって爽やかなイメージで「いつか自分たちもあんな風になるんだ」と信じていたから「劇団っすか?!」と戸惑いました。2010年のことですね。
Q.劇団ではどのような存在ですか?
僕は活動し始めたころからおしゃべりというか"にぎやかし"担当で、イベントのMCをやったり、劇団を代表してラジオ出演したりしていました。
Q.「秀光」の名付け親は福山雅治さんだそうですね。
おととしの10月に福山さんのラジオ番組に舞台の告知で出演したのがきっかけで、また呼んでいただく機会があり、なぜか1時間かけて僕の改名をすることに。僕はそれまで本名の高橋秀行でやっていて、「ヒデ」って呼ばれていたんです。でもヒデって有名な方が大勢いるじゃないですか。「福山さんの中のヒデは僕ですか?」と聞いたら「俺の中のヒデはロサンゼルス在住のカメラマンのヒデだね」と。福山さんの中で唯一無二の存在になりたい、と言ったらあだ名を考えていただけることになり、「シュウコウ最高にいいじゃん。もうさ、高橋取っちゃおうよ」と福山さんがパソコンで検索しながらいろいろ漢字をはめていきました。コウに「光」という字を当てたら大吉な画数になったんです。福山さんがどんなサイトを見ていたか分かんないですけど(笑)。
Q.あだ名に終わらず芸名を「秀光」とされました。
去年の元日です。僕が鳥肌立つ時、興奮する時って、人間としての自分が認められたり求められたりする瞬間。俳優業とは別に、"演じていない自分"でできる仕事も増やしていきたいという思いをマネジャーに話していたところでした。そんな時にSBSのプロデューサーさんに面接をしていただけるということになり、「もう、ここが勝負だ。格好つけてる場合じゃない」と。質問も待たずに40分くらいしゃべり続けました(笑)。
Q.熱い思いがあって静岡でのレギュラー出演となったんですね。
本当だったら静岡県出身などゆかりある人の方が親しみがあると思います。「なのに自分を拾ってもらった理由」は、いろいろな面を見せていくことで視聴者の方やリスナーの方が少しずつひもといてくださったらと思うので、とにかく汗をかいてやっていきたい。ラジオは特に4時間15分一人で喋っていると偏りがちなので、女性の皆さんにもメールなどで「お題」への投稿やメッセージをぜひ送っていただき成長させてほしいです!
Q.東京―静岡の新幹線通勤。ならではのエピソードはありますか?
僕、行きは昼間の富士山を見たくてE席に座り、帰りは清水港の夜景が見たいのでA席に座りたいんです。この間チケットを取るのがぎりぎりになって通路側に座ることに。でも癖で窓の外を見ていたら、窓側の席に座っている女性と目が合ってしまい、その瞬間、女性が「キモッ」っていう表情で目を伏せたので、「いやいや、そういうんじゃない! あなたはもちろんきれいですよ。でも僕は先に清水港の夜景を『きれいだな~』と見ていて、後からあなたに気付きましたっ」ということをすごく説明したかったですっ。

PROFILE
しゅうこう 1984年、茨城県生まれ。劇団プレステージ所属。俳優活動と並行しながら、インターネット放送局「ストラボ東京」で自身初の冠配信ラジオ番組「高橋秀行のあ~しゃべりたい」を立ち上げ、レギュラーとして「劇団プレステージの渋谷のラジオの学校」(木曜23:02~24:00)にも出演中。