asten PEOPLE | 2019.4月号

asten PEOPLE

すっちー

吉本新喜劇座長

吉本新喜劇が1959年に誕生して今年で60周年。この記念すべき年に、SBSテレビで放送がスタート。さらに4/28(日)には吉本新喜劇ワールドツアー静岡公演が開催される。「すち子」のキャラクターで大人気の座長・すっちーさんに、新喜劇の魅力をインタビュー!

"吉本新喜劇の座員はファミリー。みんなでつくり上げる笑いが強み。"

Q.SBSテレビで吉本新喜劇の放送が始まりました!

うれしいですね、ほんまに。ただ静岡での放送時間は夜深い(毎週水曜25:20~26:20)ので、ワールドカップの時みたくちょっとだけ先寝とくとか、次の日は眠たいのを覚悟でいていただいて、ちっちゃい子は録画しといて見るのがいいかなと思います。

Q.大阪では土曜の午後の放送。関西で生まれ育った人から「新喜劇を見たいから走って帰った」とよく聞きますが、子どもの頃のすっちーさんも?

僕は、走っては帰らなかったですね(笑)。でも、いろいろな局でコメディーの番組があったので、誰かしら新喜劇の人が出ていて、桑原和男師匠が「今は男や」と言うのが好きでしたし、池乃めだか師匠とか、木村進さんとか、間寛平師匠といった、今レジェンドと呼ばれている方々が一番活躍していた頃。「おもろい団体やな」と思っていました。まさか自分が入って、座長なんてやらしてもらえるとは夢にも思ってなかったです。

Q.中から見た新喜劇はどんな感じでしたか?

元々コンビでお笑いをしていましたけど、同じお笑いでもこんなに違うのかと驚きの連続でしたね。漫才師の、特にボケの人間は「自分が前に出な、ウケな」というのがあるので、大勢で出るお芝居でもボケ倒してしまうんです。新喜劇ってお話に添って引く時は引く。フリに徹する時もあり、パスを出す役になる時もあり、その場面場面でボケるべき人をみんなで引き立たせることで、ドーンとおっきな笑いになる。笑いのつくり方が全然違いました。そのあたりは漫才の経験がある小籔(千豊)さんにいろいろ教えていただきました。

Q.すち子さんのキャラクターはいつから?

女形をするのは元々ものすごく嫌いだったんですよ。吉本の癖のある社員の方のまねをして、そのキャラクターにのっかってコントをやってみたら女の人の役が楽しくできたんです。新喜劇に入っておばちゃんの役が来た時に「あの感じでやってみよう」と。しゃべるテンポを上げ、動きが激しくなったんでかつらも深くかぶるようになって...とだんだん完成していった感じです。

Q.気になる「乳首ドリル」はどうやって生まれたのでしょうか。

新喜劇って多い時は1週間で20公演くらいあるんです。自分の中での新鮮さを保つために、演者の中に笑いを放り込んでやろうと思ったのが始まりです。吉田裕君との芝居の中で、勝手に服を脱がせて、たたくと思ったらたたかないとか、たたくと思ったらねじるとかしてるうちに、吉田君から「ドリルすな!」という言葉が生まれ...「ドリルって何?」と僕らも楽しくなってきて(笑)。これもいろいろしてるうちに今の形になっていきましたね。また吉田君とも、別の座員とも新しい何かがつくれたらな、と思っています。誰と組んでもいいというのもコンビとは違う新喜劇の強みですね。

Q.4月28日には静岡公演が行われます。

基本的には大阪のなんばグランド花月でやっていることを、「こんなんありまっせ」とそのままお届けします。まだまだ静岡ではなじみがないと思うので、本場の味を楽しんでいただけたらうれしいです!

PROFILE

1972年1月26日、大阪府摂津市出身。96年、漫才コンビ「ビッキーズ」でデビュー。2007年に解散後、吉本新喜劇入り。14年に座長就任。趣味はバイク。「吉本新喜劇ワールドツアー~60周年 それがどうした!~静岡公演」は4/28(日)、静岡市清水文化会館マリナートで13:00と17:00の2回公演。チケット情報は静岡新聞SBSのポータルサイト「アットエス」をチェック。