asten PEOPLE | 2018.12月号

asten PEOPLE

森一馬

歌手

昭和歌謡からジャズまで、甘く艶やかな声で歌う森一馬さん。ライブハウスに足を運んだ経験はなくても、イベントのステージで森さんの歌を聴いたことがある、という人は県内に多いのではないだろうか。

"聴いた方に「今日ここへ来て良かった」と帰り道、思っていただけたら幸せ。"

Q.歌を歌い始めたのはいつからですか?

両親ともに歌が好きだったので、いつも家の中に音楽がありました。特に昭和歌謡が流れていたので、子どもの頃から昔の曲をよく歌っていた気がします。例えばテレサ・テンさんの「時の流れに身をまかせ」は、子ども心にいい曲だなあと思っていました。恋愛の曲として聴いていましたが、今は歌いながら自分と音楽との出合いを重ねることがあって、また違った感じで胸に響いています。

Q.小さな時から人前で歌っていたのでしょうか。

地域のカラオケ大会などによく出ていて、おじいちゃん・おばあちゃんが喜んでくれるので人前で歌うのは好きでした。小中学校は野球をやっていましたが、夢を聞かれると「歌手になること」と答えていたので、監督によく怒られました(笑)。高校でブラスバンド部に入り、友達とバンドを組んだこともあってそこからは音楽にどっぷり漬かっていきました。

Q.音楽を仕事にしていこうと決めたきっかけは?

音楽の専門学校に行きたかったのですが、高校卒業後は就職をしました。19歳で出場したのど自慢で優勝したのがきっかけで、20歳の時に脱サラして音楽で生きて行こうと決心しました。成人式の日に母親に「音楽をやっていきたいんだけど、いいですか?」と聞いたら、「自分の好きなように生きなさい」と言ってくれました。始めは昼間コンビニでアルバイトをして、夜歌いに行く、というような生活が5年くらい続きました。

Q.現在はどのような活動をされているのでしょう。

自分のコンサートもさせていただいていますが、地域のイベントや企業のパーティー、結婚式など「声が掛かればどこへでも行きます」という心構えでいます。それがずっと続いて、今は何とか音楽だけでやっていけているのでありがたいですね。西焼津の秋祭りに毎年呼んでいただいているんですが、「お帰り!」と出迎えてもらえて、ものすごい盛り上がりなんです。「今年もここに帰ってこれて良かったな」と心から思います。

Q.歌う時に心掛けていることはありますか?

技術的にももちろんありますが、聴いてくださった方が帰り道に「今日ここに来てよかったな」と思っていただけたら、と思って歌っています。皆さん時間をつくって聴いてくださるので。

Q.9月に発売されたアルバムについてお聞かせてください。

僕は清水で生まれ育って、やはり地元の方の応援ってとてもうれしいものです。自分だけでなく、清水に暮らす多くの人にとっての大切な場所、という思いを込めてタイトルを「僕らの街」としました。歌詞に踏切や港が出てきます。聴いてくださった方それぞれがふるさとを思い浮かべてもらえたらという願いも込めています。

Q.1月31日に焼津・松風閣でディナーショーをされます。

今回のバンドメンバーのギタリスト牧田守弘さんとは「カズマッキー」というアコースティックユニットで10年ぐらい活動しています。皆さんがよく知っている曲や懐かしい曲を織り交ぜて、後半は踊れる曲も。一つのステージでいろいろな景色が出る構成にできればと考えています。優勝したのど自慢が焼津大会だったので、焼津に来るとその時のことを思い出します。17年目にして初めて松風閣さんというすてきな場所でできる機会をいただけたので、これからも2回、3回...と続けていけるように臨みたいと思います。皆さまぜひ足をお運びください!

PROFILE

1982年、静岡市清水区生まれ。19歳で「NHKのど自慢」に出場し、 尾崎豊の「I LOVE YOU」でチャンピオン獲得。その後も、数々の大会で優勝し、ライブハウスを中心に音楽活動を始める。2018年9月、4枚目のアルバム「僕らの街」を発表。

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