asten PEOPLE | 2019.11月号

asten PEOPLE

ロペス(岸英明)

タレント

ロペスさんと言えば競技ダンス。SBSテレビ「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の番組企画でキンタロー。さんと世界に挑んだ姿が感動を呼んだ。でも、本当の名は岸英明さんということ、藤枝市出身であること、実はお笑い芸人であること…知らない人が多いのでは。ロペスさんってどんな人? アステンが代わりに聞いてきた。

"競技の世界は対等で公平。劣等感なんて持たなくていいと知りました。"

Q.ダンスはいつから始めたのですか?

大学からです。千葉大学競技ダンス部だったんです。タダ飯、タダ酒...と新勧(新入生勧誘)が手厚くて。その時は新入生が引かないように先輩の服装も普通だったんですが、夏合宿あたりからゴリゴリの体育会系に。その頃になると、気付いたら他に居場所はないし、友達いないし、残るしかない...そんな感じの始まりでした。

Q.ダンスに真剣に取り組むようになったきっかけは?

初めて試合を見に行った時はちょっと抵抗を感じました。衣装なんてバックリ胸が開いちゃってますし。でも、最初に出た試合で自分より体力や筋力がなさそうな人に負けてから、悔しくて火が付きました。

Q.大学時代に好成績を収めたとはいえ、世界選手権に出る人生は描いていましたか?

全く想像していなかったです。番組の企画でキンタロー。さんが僕を選んでくれましたが、最初は求められるレベルもそこまで高くはありませんでした。それがだんだんスポ根モノになっていき、日本代表にまでなってしまった。正直、怖かったです。欧米の人たちと戦うことに気遅れがあったのですが、実際に2年間戦って感じているのは、劣等感なんて持たなくていいんだ、ということ。スタイルや言葉は違いますが、対等で、公平でした。

Q.高校まではまったくダンス経験なし?

ないですね。柔道をやっていました。空手や格闘技が大好きで、K-1のビデオを見て、夜な夜な街灯の下、一人で打撃や蹴りをしてました。窓ガラスに映るフォームを確認したり、影で蹴りの角度を確認したりして「だからシャドーボクシングなのかな」などと考えたりしていました(笑)。今思えばそれが生きたんじゃないかと。

Q.藤枝東高出身ということですが、生まれも藤枝ですか?

たまに映画を観に静岡に行くぐらいで、18年間、ほぼ藤枝市内の自転車で行ける範囲で生きていました。小学生の時は蓮華寺池公園や青池で釣りをしてました。

Q.大学は理系なんですね。

物理や数学が好きで物理学科に入り、大学院でも物理の勉強を続けて、情報システムの企業に入ったんですけど、3年勤めて辞めてしまいました。お笑いといってもフリーでライブに出るようなフワフワした活動だったので、番組に出るようになったことも、世界選手権に出たことも、自分のことながら運を謎に感じます。両親には相談せずに会社を辞めてしまったので、1年目の世界選手権で応援してもらえたのはすごくうれしかったです。

Q.藤枝に帰ると必ず行く所はありますか?

初日の出を見に山に登ります。清水寺で三角くじをもらって、さらに登ると、左に富士山、右に日の出が見られるすごくいいスポットがあるんです。小学5年生からそこで初日の出を拝んでいるんですけど、大学生になって一緒に行く友達もいなくなって、家から走って登るようになり、体力を確かめる機会になってます。清水山で小学校からの友達のオカジママサキ君に必ず会うんで、お互い何を話すというわけではないんですけど挨拶をするっていうのが元日の恒例です(笑)。

Q.今後の目標は?

今はフィギュアスケーターの村主章枝さんが新たなパートナーとなって競技ダンスの日本代表を目指す挑戦が始まっているので、カップルとして成長をしていけるよう頑張ります!

PROFILE

1987年2月14日、藤枝市生まれ。2014年5月、山口隼人とお笑いコンビ「ぱいんはうす」結成。趣味は筋トレ、銭湯、イラスト。全日本学生競技ダンス選手権チャチャチャの部準優勝・関東大会優勝。ラテンアメリカンアマチュアA級(E-JBDF)。キンタロー。とペアを組み、17年、WDSF世界選手権シニアⅠラテンで日本及びアジア人過去最高の7位に。翌18年も8位を獲得した。