asten PEOPLE | 2020.12月号

asten PEOPLE

大川 航

俳優

SBSテレビの「ORANGE」で木曜レギュラーを務める沼津市出身の大川航さん。大学に通いながら俳優の道を歩み始めて3年目。フレッシュさと素朴さ、熱い意欲を秘める。同郷の磯村勇斗さんが「あこがれであり目標」とまっすぐ見据えた。

"「挑戦しろ」祖父の言葉が後押し今は仕事への好奇心強く"

Q.俳優を志したきっかけは何ですか。

高校3年の時、就職するか進学するかで悩んでいました。祖父が沼津市内でウインドサーフィンの店を開いていて、そこに磯村さんがドラマの撮影に訪れました。祖父に呼ばれて行って、エキストラとして出演することになり、磯村さんと休憩時間に話しました。その後、撮影が始まると、磯村さんの口調や表情が一変しました。それまではドラマなど作品を見るだけでしたが、表現する側を初めて見て圧倒されました。すごい、やってみたいと強く思いました。大学進学と同時に、磯村さんと同じ事務所に入り、俳優の仕事も始めました。

Q.印象に残っている仕事はありますか。

昨年、「ボキャブライダー」というドラマに出演しました。友人たちにも出演を知らせたところ、見てくれて「めっちゃ感動した」と言われました。テレビを通じて、人の感情を動かせたことがすごくうれしかったですね。

Q.磯村さんのどんなところにあこがれていますか。

どんなドラマでもインパクトを残していると感じます。誰かの目に留まるような演技ですよね。いろいろな役を演じていますが、どれも全く違う。現場で会うと声を掛けてくれて、そういう気遣いもできる姿を尊敬しています。放送中の「恋する母たち」(SBSテレビ金曜夜10時)にも出演していて、言葉遣いや動作、目の動きなどにも注目しながら見ています。

Q.目指す俳優像は?

いつかドラマの主役はやりたいですね。主役でなくても、「あの役は怖かったね」「この役をやっているときはむかついたよ」というように、見ている人の感情を動かせる俳優になりたいです。あとは、猟奇的な男とか、感情を爆発させられるような役もやってみたいですね。

Q.平日夕方の情報番組「ORANGE」では県内のさまざまなところを訪ねる「おひとりさんぽ」に出演中です。

静岡の方はとにかく優しいですね。突然お店を訪問するのですが、断られることがほとんどなく、それどころかお土産までいただくこともあります。住んでいる人に話を聞くので、地元の良さを引き出すようなロケをしていきたいと思っています。静岡県は山、川、海もあり、空気も食べ物もおいしい。まだまだ知らないところがたくさんありますが、静岡県はこんなに素敵な場所だったんだと気づきました。もちろん、地元沼津の良さも改めて感じました。帰ってくるとほっとしますね。

Q.新型コロナウイルスによる影響はありましたか。

大学の授業がリモートになりました。一部再開されましたが、それ以外は仕事の合間や移動中にスマホで授業の動画を見ながら課題に対応しています。外出自粛期間中は海外の映画をたくさん見ました。古着屋巡りも好きで、自分でアレンジしています。そういう集中する時間も大事にしています。1人の時間が増えてプラスになりました。

Q.自分を表現するなら?

ポジティブですね。怒られても、やってやろうという気持ちになります。あまり器用ではないので、何か一つを本気でやりたい。「挑戦しろ」「とことんやれ」という祖父の言葉が今につながっています。大学も大事ですが、今は仕事が楽しい。刺激が多くて、心からやりたいと思っています。不安はなく、好奇心ばかりですね。

PROFILE

2000年3月27日生まれ。BLUE LABEL所属。趣味・特技はウインドサーフィン。ドラマ「私のおじさん」「サ道」「だから私はメイクする」などに出演。※SBSテレビ「ORANGE」は月~金曜夕方4時50分から放送中。

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