asten PEOPLE | 2023.4月号

asten PEOPLE

太田 吉彰

サッカー解説者

SBSテレビで今年放送16年目を迎えるスポーツ情報番組「みなスポ」に出演するサッカー元日本代表の太田吉彰さん。メディア出演以外にもサッカーの魅力を広めるために幅広く活動中。18年間のプロ生活を通してのサッカーの魅力や思いをインタビュー。

自分を成長させてくれたサッカー 感謝の気持ちを忘れずに

Q.SBSテレビ「みなスポ」に出演いただいている太田さんですが、静岡のサッカーについてどんな印象をお持ちですか?

やっぱりサッカーが盛んな県だなと思います。まず、静岡県はジュビロ磐田、清水エスパルス、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津と4チームもあるため、サッカーの人口、サッカー好きがたくさん居ます。みなスポでの解説や取材を通しても感じていますが、サッカーに対して熱い思いをもっている方が多いと思います。 ちなみに、今注目している選手は静岡市出身のプロサッカー選手、Jリーグ・清水エスパルス所属の北川 航也選手です。北川選手は自分と同じく海外経験もあります。北川選手にはみなスポで今シーズンへの思いも取材したので、今後の活躍を楽しみしています。

Q.みなスポで印象に残っている放送回などはありますか?

2023年2月11日に放送された「Jリーグ開幕直前SP~新サッカー王国元年へ~」です。実際に鹿児島キャンプの取材に行き、近くで現地の選手たちの熱い思いを感じました。印象に残っていることとしては、太田画伯として、磐田、清水、藤枝の各クラブに私が思う今シーズンのテーマを絵に描いたことです。周りから色々な意見がありましたが、すべての反応が嬉しかったです。 また、これまでは取材される側でしたが、今回は取材する側だったのでインタビューの大変さを知りました。ただ新たな自分の一面を知る機会にもなったので印象に残っています。

Q.現在はメディア出演やサッカー解説、子供達にサッカーを教える(自分のスクールや他のスクールの巡回コーチ、サッカー教室)自分のサッカー経験や震災の体験・経験を伝える(夢先生)などを中心に活動していますよね。取り組みへの思いやサッカーの魅力をお教えください。

ベガルタ仙台での活動がサッカーに対する考えを変えてくれました。在籍中に東日本大震災を経験し、これまでは「自分が良ければいい」考えでしたが、震災から立ち上がろうとしている被災者たちの思いやファンの熱い声援を感じて「誰かのために頑張る」ことの大切さに気付きました。そういう点からもサッカーは自分だけでは成立しない、周りの応援があってこそのスポーツです。体を鍛えられること以外にも人間力を鍛えられることもサッカーの魅力です。その魅力をメディア出演やサッカー教室などで伝えていきたいと思います。

Q.太田さんは静岡県浜松市出身との ことですが、太田さんが思う静岡県、浜松市の魅力を教えてください。

あたたかい人の多い地域だと思います。静岡に帰った時には「頑張ってね!」と声をかけてくれる人がいて、その言葉が活動を続けるエネルギーになっています。

Q.今後の目標を教えてください。

現在も体を鍛えているので、現役時代と変わらない体力と気持ちで未来のサッカー界で活躍する子どもたちにサッカーの楽しさを伝えていきたいと思っています。また、みなスポでのサッカーの解説や取材を通して、静岡のサッカーを盛り上げたいと思います。

Q.静岡のファンに一言お願いいたします。

自分の体が動く限りは全力で、地元である静岡県とサッカー界のために様々なことに取り組んでいきたいと思っています。今後も「みなスポ」をはじめとしたメディア出演やサッカー教室の開催を続けていくので、楽しみにしていただければと思います。

PROFILE

1983年6月11日、静岡県浜松市生まれ。磐田ユースから2002年にトップチームに昇格。主に右MFでプレーし、07年のアジア杯では日本代表に選出された。10年に仙台に加入、15年に磐田へ復帰して19年限りで引退。Jリーグ通算442試合出場49得点。

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