スペシャル企画 | 2016.7月号

スペシャル企画

借家で街づくり大作戦!!

貸し手も借り手も
満足できる家って?

アステンは今回、とてもカッコイイおばあちゃまに出会ってしまった。広大な土地資産を娘さんと共にやりくりする傍ら、今も自ら畑に入って野菜づくりに精を出す市川雪枝さん、御年92歳!長年オーナーの立場で多数の住まいづくりを経験してきた市川さんと明和住宅が生み出した、新しい賃貸住宅コミュニティを訪ねてみた。

宅地分譲のプロだからできること

 静岡市内某所、市川さんが大切に育てている畑の隣に、この春7棟の新しい家が建った。一見すると分譲地のようだけれど、これ全て市川さんが貸し出している賃貸住宅だ。7棟もの家が建つほど広い土地に、マンションではなくあえて戸建てを建てたのには理由がある。
 「集合住宅を建てないかという引き合いも、いろいろな建設業者さんからあったの。でも、戸建てにすれば借り手が長く住んでくれて、貸す側としても安心だから」と市川さん。将来の相続を考えても、戸建てなら子どもたちに分配しやすい。それに、市の中心街からほどよく離れた市川さんの土地は戸建て賃貸に向いていた。
 そこで市川さんが白羽の矢を立てたのは、市内で多くの宅地分譲の実績を持つ明和住宅だった。「孫が明和住宅の家を買って安住しているし、会社の評判もうわさに聞いていました。それに、以前からアステンに載っていたのを見ていたから(笑)」
 明和住宅の小池さんと会ってみると、土地の造成手続きから借り手探しまで幅広いノウハウを持ち、どんな相談にも即座に応じる。たちまち意気投合し、「この人じゃなければ契約しなかったかも」と言うほど信頼して、小さな街づくりがスタートした。

一歩先行く提案で魅力的な借家に

 「借家にするとはいえ安っぽい建物は建てたくない」という市川さんの要望をくんで、小池さんは宅地分譲の手腕をフルに発揮。7棟どの家も家族がずっと快適に暮らせる永住品質を徹底し、日照や間取りを考え、外観や内装を変えて、一軒一軒それぞれに個性を持たせた。「今は大企業でも社宅を持たないところが増えています。そうした企業に勤める転勤族のファミリー層をターゲットに考えました」と小池さん。小さなお子さんのいる世代の転勤族が集まるコミュニティーをつくることで、ちょうど良い距離感でご近所付き合いの輪が広がってくれたら、という思いが小池さんにはあった。
 「明和住宅さんに頼んで本当に良かったと思ったのは、借り手をすぐに見つけてくれたことね」と市川さんは言う。地元密着の住宅会社としての強力な人脈や情報網を駆使し、年度初めという最高のタイミングで一気に入居者を確保。そして道路に面した1棟は、市川さんお手製の漬物や娘さんの手作り総菜を売る「おうちカフェ」にした。「入居した方が買い物に来たり声を掛けてくれたりして、心安いおつきあいができています」と市川さん。カフェの名前「ディアコート」の名付け親は小池さんだ。さらに、7棟の屋根を有効活用した太陽光発電も小池さんのアイデア。「この人は何でも前へ前へと一歩先の提案をしてくれるの」と市川さん、にっこり。
 真新しい街並みに、地に足の着いたコミュニティーが生まれていた。

漬物作りの達人でもある市川雪枝さんと、明和住宅営業部長・小池芳野さん。おうちカフェ「ディアコート」にて

取材協力/明和住宅

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