スペシャル企画 | 2017.9月号

スペシャル企画

わが家まるごと整理整頓スッキリ大作戦!

未来の家には最強の収納が欲しい!

「もっと収納スペースがあればいいのに」は、モノ持ち女子の深?いお悩み。一戸建てを持ったら全部すっきり収めてきれいに暮らしたい!そこで住宅収納スペシャリストの稲葉奈穂さんに収納設計の最新ワザを教わった。

1:土間収納 Doma Storage

家を建てる時、みんなが欲しがる三大人気収納といえば、土間収納、食品庫(パントリー)、そして小屋裏収納。それぞれ使い勝手が全く違います。
ベビーカーからレインコート、ゴルフバッグにキャンプ用品まで、外で使うモノは玄関に隣接させた土間収納に収めるのが便利。特に、土地が広くない場合は外に物置を置くスペースがないので、この土間収納が重宝します。また、外から届いた荷物などをとりあえず仮置きしておくにも便利。土間収納から直接室内に上がれるように設計しておけば、来客中でも家族が気兼ねなく通れるセカンドエントランスとしても使えます。

2:食品庫(パントリー)Pantry

食品庫はストック食品や大型のキッチン家電、かさばる分別ゴミ箱などの指定席に。防災備蓄品もここに置いておけば、賞味期限が近づいたものを使ったり、買い足したりするのにも便利です。食品庫を設置する時のポイントは、中のモノが一目で見渡せる大きさにしておくこと。大容量すぎたり、棚の奥行きが深すぎたりすると、どこに何があるかわからず、死蔵品を増やす原因になります。棚は可動式にして、目線のあたりによく使うモノを、一番下には重いモノを、上の段にはあまり使わないモノを収納するのがコツです。

3:小屋裏収納 Attic Storage

とにかく大きな収納が欲しいという方に人気の小屋裏収納ですが、高さが1.4mまでという制限があるため、モノを出し入れする時ちょっと大変な場合も。可動式はしごで出入りするタイプもありますが、明和住宅では使いやすい固定階段をご提案することもあります。小屋裏収納を上手に使うポイントは、リストを作って手元で持ち物管理をしたり、何がどこにあるかわかるよう整理整頓しておくこと。広さに任せて何でも詰め込んでいると、ごちゃごちゃに慣れてしまって、いつしかお部屋まで雑然としてしまうかも。また小屋裏は暑くなりがちなので、繊細なモノの収納には不向き。スキーウエアなどの季節用品、捨てられない思い出ボックスなどの収納にはぴったりです。

整理整頓のコツを教えて!

収納スペースは常に「8割収納」を心掛けて。ぎゅうぎゅうに詰め込まず容量全体の8割にとどめておく方が、取り出しやすいし、急なモノの増加にも対応できます。見た目も抜け感が出てきれいです。また特に忙しい方におすすめなのが「グルーピング収納」。例えば「朝食で使うモノセット」「お菓子づくりセット」など、使うシーンごとにまとめておけば、モノを探し集める手間が省け、出し入れしやすくなります。

建売住宅でもたっぷり収納できる?

明和住宅の場合、最近提案している建売住宅では土間収納や食品庫はできる限り備えています(写真の収納提案書も実は建売住宅です!)。小屋裏はオプションですが、建てる前の建売住宅なら設置できる場合もあります。最近はシステムキッチンなどの設備メーカーも相当研究されているので、食品庫が作れない場合でも驚くほどたっぷり収まりますよ。

明和住宅(株)
一級建築士・住宅収納スペシャリスト
稲葉奈穂さん

取材協力/明和住宅

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