スペシャル企画 | 2018.7月号

スペシャル企画

劇団四季ミュージカル オペラ座の怪人

7月21日(土)静岡公演開幕
謎めいたストーリー 散りばめられた鍵

劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」が7/21(土)から9/17(月)まで、 静岡市民文化会館大ホールにやってくる。30年にわたって上演されてもなお人々を ひきつけるのはなぜか。怪人役の一人、佐野正幸さん(藤枝市出身)のお話などを基に、 謎めいたストーリーを楽しむアステン流の注目ポイントをご紹介!

小道具・衣装

冒頭登場する、老いたラウルが手に入れるオルゴール。劇中どのような場面で登場するのか―このあたりを探っていくと、ドラマやキャラクターをより鮮やかに感じられそう。地下湖を行くボートに敷いたクッションは中国風で、19世紀中頃の流行を反映したものという。佐野さんは「衣装も当時のラインを忠実に再現するために見えない所も作り込まれています。ファスナーは使っておらずボタンかホック。ファントム(怪人)のブーツも編み上げで、片方履くのにも一苦労です」と明かす。知らず知らず引き込まれる理由は妥協のないアート性にもありそうだ。

音楽

佐野さん自身が「演じるたびに発見がある」と話すのが音楽。この作品をドラマチックな愛の物語として定着させたのはアンドリュー・ロイド=ウェバーの曲づくりによるものと言って過言ではない。「同じメロディーが何度か出てきますが、劇中のモチーフを表しています。同じメロディーを違う人が歌った時、それぞれがそのモチーフに対してどのような思いを抱いているのかが暗示される。まさに計算しつくされていると感じます」。劇中に登場する三つのオペラ作品もロイド=ウェバーによるオリジナル曲となっている。

マスカレード

第2幕の始まりはオペラ座の大階段を会場にした華やかなマスカレード(仮面舞踏会)。大みそか、オペラ座に関わる人々が歌や踊りに興じるという場面だが、実はいろいろな暗示が潜んでいる。猿の仮装の衣装は、どことなく怪人のオルゴールを思い出させる。よく見ると階段には俳優だけでなく、人形も置かれている。誰がどのような趣向の衣装で登場しているのかも楽しんで! 中には半分男性、半分女性の不思議な衣装も。この場面ではクリスティーヌとラウルは婚約したけれどまだ周囲には秘密にしている。二人の演技にも注目を。

Interview・佐野正幸さん

 私にとって「オペラ座の怪人」は俳優人生の傍らにいつもある作品です。というのは、1988年4月29日、日本初演の初日の舞台にヘア・ドレッサー役で立たせていただいて以来、ラウル役、怪人役と30年間関わり続けてきたからです。
 ミュージカルの中でこれほど深いドラマを描く作品はあまりないと感じており、同じロイド=ウェバーの作品でも、ショーアップされた舞台を楽しむ「キャッツ」などとはまた違った魅力が詰まっています。観終わった後もお客さまはきっとその先を想像するはずです。結末を決めつけていないからもう一度観たくなるのではないでしょうか。
 個人的には、怪人、クリスティーヌ、ラウルの3人がお互いの感情をぶつける、終幕に向かう場面が好きです。演じている時は大変ですが、観ている分には(笑)。
 この作品を静岡で17年ぶりに上演できることは劇団にとっても私にとっても大変幸せなこと。この素晴らしいドラマを皆さんにもぜひ体感していただきたいと思っております。

PROFILE

藤枝市出身。1986年、東京芸術大学声楽科卒。同年秋のオーディションに合格し劇団四季入団。半年後に「ジーザス・クライスト・スーパースター」のペテロ役に抜てきされデビュー。「オペラ座の怪人」の怪人、「美女と野獣」のビーストをはじめ幅広い役を好演、その歌声で観客を魅了し続けている。

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