スペシャル企画 | 2018.10月号

スペシャル企画

七間町・人宿町 新・静岡遊歩

おまち×Design 曲がりたくなる角

路地裏散策は楽しい。静岡の“おまち”の中で今、七間町や人宿町の小路にスタイリッシュな建物が次々に現れ、大人をワクワクさせているという。歴史ある通りに新たな息が吹き込まれ何が生まれている?キラリ光るものに目がないフリーキャスター鬼頭里枝さんと探索した。

娯楽を求め変化してきた街

 七間町といえば映画館の思い出。大きなタイル壁画が懐かしい。
 江戸時代の七間町や人宿町の界隈は、流通拠点や旅商人の宿屋街として栄えた。明治になって大衆演劇や演芸が庶民の娯楽として広まるようになると、七間町に興行を催す小屋が次々に造られた。明治後期になるとこうした小屋で活動写真の上映が行われるようになっていったという。
 映画館やアミューズメント施設を運営している静活の前身「静岡活動写真株式会社」が1919(大正8)年、札の辻に誕生し、七間町通りと両替町通りの角の区画に映画館「キネマ館」を開館した。3階建ての洋館に足を踏み入れるのは、当時の人々にとって非日常そのものだったに違いない。この象徴的な建物の誕生が七間町を映画館の街としてさらに発展させた契機だった。
 キネマ館は1940(昭和15)年の静岡大火により焼失。戦後に再興した映画館街も2011(平成23)年の静活9館の閉館を最後に姿を消した。
 時を同じくして駿河区から移転してきたのが建設設計のデザインオフィス創造舎だ。映画館の街ではなくなってしまう七間町。山梨洋靖代表は「この街に新たなにぎわいを創出して盛り上げたい、と感じたんです」と語る。「新旧が混じっていける空気が元々この街にはあった」ことが背中を押し、魅力ある建物を造り、同時にいくつもの店をオープンさせることで相乗効果を生む「OMACHI創造計画」に取り組んだ。プロジェクトはまだ進行中だ。
 江戸時代から、娯楽を愛する人々のときめきで変化を続けてきた街。小屋、映画館、ビル...と器は変われど主役は集う人。まずはこの秋、時代をつくる一人になってみては?

取材協力/デザインオフィス創造舎

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