スペシャル企画 | 2019.8月号

スペシャル企画

定期的な乳がん検診のすすめ

いまや女性の11人に1人がかかると言われている乳がん※1。実は早期発見・治療によって約9割は命を落とさずに済む病気でもある※2。日々忙しい中にあっても自分の体を大事にしてほしい。そんな思いから、SBS静岡健康増進センターで女性検診の現場に立つ皆さんに、乳がん検診の大切さについて話してもらった。

※1 国立がん研究センター「がん情報サービス」がん統計より
※2 日本乳癌学会「全国乳がん患者登録調査報告第29号」乳がんの10年生存率(1990年治療開始)より

早期発見・治療が大切。2年に1度検査を

中上(以下N)写真中央:乳がんは、早期発見・治療できれば治癒するがん。早期発見には、乳房の中の小さなしこりや石灰化の段階でとらえることができるマンモグラフィが最も有効とされています。特に40~50代は2年に1度のマンモグラフィ検査が推奨されています。
榛葉(以下S)写真左:今、SBS静岡健康増進センターでは年間7千人以上が検診を受け、うち毎年約20人に乳がんが発見されています。中には、以前受けて痛かった、怖そう、という理由で受診をためらう人も多いのですが、早く見つけるためにもぜひ検査を受けていただきたいですね。
N:これまで関わった患者さんには、自分でしこりに気付いていながら誰にも相談できずにいた人や、その間に腫瘍が潰瘍化し、処理しきれない状態になって、ようやく受診したときにはリンパ節などに転移していた人もいました。初期の乳がんなら外科手術だけで済むこともあります。どこを受診すればいいのか分からないという声もよく聞きますが、とりあえず何科でもいいから近くの医療機関に相談してほしい。しかるべきところに紹介する連携も取れています。
S:女性がかかるがんの中で最も多いのが乳がんですが、早期で見つかれば5年後の生存率は90%以上。命に関わる前に取ることができるんです。

リラックスして受診するのが大切

千野(以下T)写真右:検診では服を脱いでいただくので、恥ずかしいという方も多いのですが、なるべく緊張をほぐし、リラックスしていただけるよう心掛けています。検診時は検査着をご用意していますし、乳房触診の際には体にタオルをかけるなど安心して受けていただけるようにしていますね。
S:マンモグラフィを撮影する際は「体の力を抜いてくださいね」と声をかけます。石灰化したがんは乳房のどこにあるか分からないので、なるべく全体をちゃんと写す必要があります。そのためには乳房を引っ張らなければならず、多少の痛みは伴うのですが、体がこわばっているとうまく撮れないんです。痛い場合はちゃんと痛いと伝えていただければ、休みながら無理なく撮ることもできます。
N:機械も体への負担を軽減するものになっています。当施設では乳がん検診はレディースコーナーで行いますし、女性スタッフ中心で対応しますので安心して受診してほしいですね。

仕事休めないし...と思わずに

T:恥ずかしい、怖いという以外に、仕事が忙しく、なかなか時間が取れないという方も多くいらっしゃいます。当施設では専用ロッカーで着替えられるので、仕事の合間など、どんな服装でも問題ありません。
N:海外では乳がん検診率はおおむね70%を超えていますが、日本は40%台にとどまっています。子育てや仕事で忙しい人、自分はかからないと思っている人も多いのかもしれません。しかし、今や女性の11人に1人がかかる病気。自分だけは大丈夫と思わず、意識をもって受診していただきたいですね。
S:乳がんが怖いのは自覚症状がないところ。触ってしこりに気付いたときには大きくなっているというケースもあります。当センターでは毎週土曜日に検診を受けられますし、10月のピンクリボン週間には日曜に受けられる乳がん検査「マンモサンデー」も実施します。平日は行けないという方は、ぜひこの機会に受診してみてください。

取材・撮影協力/SBS静岡健康増進センター

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